「年齢とともに物忘れがひどくなってきた」と気にされている方も多いと思います。
一説によると、年齢とともに物忘れがひどくなるというよりも、若い頃は忘れてもあまり気にしなかったのが、高齢になることで気にしすぎてしまうだけだとも言われています。
それも一理あるかもしれませんが、なるべくなら物忘れそのものを少なくしたいものですよね。
そして、食べ物を変えることで物忘れが防げるのなら良いと思いませんか?
そこで今回は、物忘れの対策に有効な食べ物を順にご紹介していきます。
脳に良いとされているものをしっかり摂って、物忘れの少ない生活を送っていきましょう。
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まず気をつけるべきなのは脂肪の摂り過ぎ
昔と比べると、日本人の食生活は欧米化しています。
そのために脂肪を摂り過ぎていることは明らかな事実と言えるでしょう。
もちろん脂肪も必要な栄養素なのですが、脂質や飽和脂肪酸、コレステロールなどを摂り過ぎると認知症のリスクが高まるということは広く知られています。
外食が多い人の場合、どうしてもファストフードや牛丼、揚げ物など油料理が多くなる傾向が強いですから、十分に気をつけておくほうがいいですね。

脳に良いのは和食
物忘れの対策に有効な食べ物は、和食に多いことをご存知ですか?
まず代表として挙げられるのが、大豆製品。
納豆や豆腐、味噌などには脳の働きを高める効果があることがわかっていますから、積極的に食べるようにしましょう。
また、魚を食べることも大切です。
魚には血液をサラサラにしてくれる『DHA』や『EPA』が豊富に含まれ、脳内の血流も改善してくれます。
他に卵の黄身の部分には、物忘れを防ぐ効果があるとされている『アセチルコリン』が豊富に含まれていますから、これも日常的に摂りたい食材と言えるでしょう。
こうして見ていくと、
- 納豆
- 味噌汁
- 焼き魚
- 卵焼き
という、代表的な日本の朝食のようなメニューが脳には最適ということがわかりますね。
加えて、歴史的に見ても日本人が食べ続けてきたものでもありますから、体質にも合っているはずです。
ぜひ、和食のパワーを見なおしてみてはいかがでしょうか?
記憶力を保つ食材
記憶力を保つためには、アセチルコリンという成分を多く含む食材が有効であることがわかっています。
先ほどの卵の黄身の他にも、
- レバー
- 豚肉
- マトン
- ナッツ類
- 豆腐
- コーヒー
などがアセチルコリンを多く含んでいますので、積極的に食べるようにしましょう。
また、コーヒーには認知症の予防に有効とされている『トリゴネリン』という成分が含まれていることもわかっていますから、意識的に飲みたいものです。
実際に、コーヒーを飲み続けることで初期の認知症が改善したという例もあるようですよ。
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噛むことも大切
食べ物を選ぶことだけでなく、食べ方を気にすることも大切です。
食べるときによく噛むことで、脳内に『セロトニン』という神経伝達物質が分泌されることがわかっています。
セロトニンには脳を活性化させる働きがありますので、物忘れの対策としても有効なのです。
できるだけ、よく噛んで食べることを意識しましょう。
また、ガムなどを噛むことも効果がありますよ。
![]() 頭が良くなる食生活 [ 片野学 ] |
終わりに
物忘れの対策に有効な食べ物をご紹介してきました。
基本は和食を食べることが大切だといえます。
それも高級なものではなく、昔ながらの日本の朝食という感じのものが効果的ですから、実践しやすいのも嬉しいところですね。
もちろん肉類やファストフードなどを食べてはいけないわけではありませんが、あまりにも偏るのは物忘れをひどくする原因にもなりかねません。
食事の比率を少しずつ変えていってみましょう。
そして、よく噛むことも忘れずに。
それだけでも、ずいぶん効果が実感できると思いますよ。
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