朝起きたら、顔がむくんでいた。
こんな経験は、きっとどなたにもあると思います。
ほとんどの場合は時間が経てば治まってきますし、マッサージなどをしてあげれば早く解消もできるのですが、あまりにもむくみが続くようであれば要注意。
それは、もしかすると何かの病気のサインなのかもしれません。
もしも病気の兆候として顔がむくんでいるのなら、早期の対処が必要ですよね。
そこで今回は、顔がむくむ基本的なメカニズムを踏まえて、どんな病気が考えられるのか、また、どう対処すればいいのかなどをお話していきます。
たかがむくみと軽く見ないで、しっかりと対処してくださいね。
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顔のむくみはなぜ起きる?
一般的なむくみは、細胞や皮膚の下にたまった水分や老廃物などが十分に排出されずに残ってしまうことであらわれるものです。
これは、ある程度なら誰にも起こることで、日中の場合は重力に影響されて水分や老廃物などは身体の下の方に溜まっていきます。
そのため、足がむくむという状態になるんですね。
それに対して、夜寝ている間は身体が横になっていますから、水分や老廃物は顔の方に移動してしまいます。
だから、朝起きたときに顔がむくんでしまっているわけです。

日常的なむくみの原因は?
特に重い病気ではなく、顔がむくむ原因としては、
- 運動不足
- アルコールの飲み過ぎ
- 塩分の摂り過ぎ
などが挙げられます。
心当たりのある人は、注意しておくと良いでしょう。
特に、現代人は慢性的に運動不足の人が多いですから、ウォーキングや軽い筋トレなどを取り入れることは、むくみ以外の病気などを予防するためにも効果的だと思いますよ。
むくみで考えられる病気は?
あまりにも頻繁に顔がむくんだり、時間がたってもむくみが引かないような場合には、何らかの病気の可能性も考えられます。
もっとも可能性が高いのは、腎臓の病気でしょう。
腎臓というのは、血液やリンパ液などのろ過を受け持っている臓器ですが、このろ過がうまくいかないとむくみの原因となります。
最初は顔や足など、部分的なむくみとなってあらわれますが、症状が進むと全身がむくむようになり、さらには内臓までがむくむこともあるので注意が必要です。
具体的な病名としては、
- ネフローゼ症候群
- 急性糸球体腎炎
- 慢性腎不全
- 糖尿病性腎症
などが挙げられます。
最後の糖尿病性腎症は名前のとおり糖尿病と併発したものですので、血糖値が高い人は特に注意しておきましょう。
なお、腎臓の病気以外にも、
- 甲状腺機能低下症
- 上大静脈症候群
などが原因で顔のむくみがあらわれることもあります。
気になる場合には、早目に病院で診てもらうようにしましょう。
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顔のむくみへの対処法は?
日常的なむくみを解消するには、リンパマッサージが効果的だと言われてますね。
マッサージの方法を詳しく解説してくれている動画がありますので、ご紹介しておきましょう。
また、マッサージ以外にも食生活などを改善するとむくみの予防になります。
まずは、アルコールと塩分の摂り過ぎには注意しておきましょう。
さらに、カリウムを多く含む食品を食べることも効果的です。
カリウムには、むくみの原因となる塩分を排出する効果がありますので積極的に食べておきましょう。
具体的には、
- 納豆
- リンゴ
- バナナ
- アボカド
などがカリウムを多く含んでいます。
![]() 腎臓病の食品早わかり 塩分、たんぱく質、カリウムがひと目でわかる/牧野直子/・データ作成女子栄… |
終わりに
顔がむくむ基本的なメカニズムと、どんな病気が考えられるのか、また、どう対処すればいいのかなどをお話してきました。
日常的なむくみにはマッサージや食生活の改善が効果的ですが、それらでも改善が見られない場合には病気の可能性を考えて、一度詳しい検査を受けてみてください。
万が一、何かの病気だった場合には早期発見が回復への大きな一歩となりますし、特に病気でなければ心配を解消することができます。
不安を抱えているのが一番よくありませんから、気になる場合は病院で相談してみてください。
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